【 漆喰 】塗り壁であるワケ vol,3
営業の 勝 伊智郎 です
建築の間違った常識として、「塗り壁は汚れやすい…」と思われています
正しくは、「なんちゃって商品の〝塗り壁風〟は汚れやすい…」です!
ヨーロッパの街並みをイメージすると分かりやすいのですが、美しい街並みが容易に頭に浮かびます!
でも美しさを保つために、外壁の洗浄をしているわけではないのです
【 ↑「加布里モデル」2F窓より見える、白壁の街並み… 】
では何故洗浄しなくても美しさを保てるのかは、漆喰 の 強アルカリと 多孔質 の特性が下記2点です
① 殺菌作用 ※強アルカリで汚れを分解・浮かす
② 自浄作用 ※降雨時、多孔質の中を流れる水量により自ら汚れを落とす
と汚れにくい特性を自然に持っているのです
ちなみに、鳥インフルエンザ等 疫病が流行した際、車道等に散布される〝白い粉〟が漆喰と同じ原料の消石灰で、強アルカリの性質により、強い殺菌作用を持ちます
塗料でも同じような特性の建材として 光触媒 があります
光触媒の性質を簡単に説明すると、①紫外線で分解 ②親水性で自浄 はするのですが、どうしても紫外線劣化がつきものです
この自然の自浄作用を発揮するためには、次の2点が大事になります
① 正しい材料 ※本物の自然素材で静電気を帯びない
② 正しい施工 ※一定以上の厚みをもたす
【 ↑ AJF 会社の外壁は、4年前にリフォームで土壁の上から塗り替えましたが、4年たった今でも、美しい白さを保ってます 】
つまり、
本物の漆喰 で 正しい施工 をすれば、塗り壁は汚れにくいのです
ただ、汚れないワケではないので、住宅のプロとして、
「汚れの付きにくい建築の工夫」は随所にありますが、それはまた次の機会に…
次回は「塗り壁は割れやすい…」について
これも先に言っておくと、
「割れは下地の作り方次第しだい…」
なんでもそうですが、表面だけでなく中身が大事なんです…