AJFホームが漆喰の壁にこだわる理由
こんにちは! AJFホームの広報担当です。この記事では私たちの家づくりに欠かせない漆喰についてお話しします。そもそも漆喰とは何か、なぜAJFは漆喰壁の家しか建てないのか、スペイン漆喰エスタコウォールを使っている理由やその特徴などまとめましたので、ぜひお読みください!
◆そもそも漆喰とは?
まずは、漆喰とはどういうものかについて改めて解説します。
・他の塗り壁材との違い
いろいろな塗り壁がある中で、自然素材の代表的な素材は漆喰・珪藻土・ゼオライトの3種類です。塗り壁の一般的な特徴は透湿・調湿・消臭・殺菌と言われていますが、素材によって得意分野が異なります。大まかに挙げると……
漆喰 → 透湿・殺菌作用
珪藻土 → 調湿作用
ゼオライト → 消臭作用
漆喰の主原料は消石灰といって、学校のグラウンドの白線引きに使われたり、鳥インフルエンザが流行した時に消毒用に使われたりした安全で殺菌性が高い材料。家の中の空気をカラッとキレイな状態に保つには漆喰がぴったり。真っ白な色合いが意匠性の面で良いのもポイントです。
◆本物の漆喰は「天然の空気清浄機」
続いて私たちAJFが扱っているスペイン漆喰について、使っている理由やその性能について紐解いていきます。
・なぜ私たちが漆喰の家しか建てないのか
私たちが漆喰壁の家にこだわる理由は、当社のコンセプト「地域の気候風土にあった、気持ちのいい家をつくる」に大きく関わります。20年前から代表の小畑が日本全国そして世界を歩き回り、高温多湿な九州に合ったものを見つけて家づくりを探求し続けてきました。その結果たどり着いたのが、断熱材「アップルゲートセルロース」とスペイン漆喰「エスタコウォール」です。
・スペイン漆喰 エスタコウォールを選んでいる理由
前述したように漆喰の主原料は消石灰。日本では消石灰に布海苔やスサなどを混ぜていますが、スペイン漆喰エスタコウォールはヨーロッパの大地から生まれた消石灰に骨材として大理石を加えています。まさに身体にやさしく安全な、本物の自然素材。ヨーロッパで古くから広く使われてきた歴史ある伝統の壁材です。
・スペイン漆喰エスタコウォール3つの特徴
そんなスペイン漆喰エスタコウォールの大きな特徴は以下の3点です。
1.吸放湿性能
エスタコウォールは多孔質であるため吸放湿性能が高く、ジメジメする夏には湿気を吸収し、乾燥する冬場には放湿して、自然に快適な状態を保ってくれます。さらに当社自慢の施工でしっかりと厚塗り(室内 3mm以上)するので、例えばお風呂上がりに薄いタオルで体を拭くのと分厚い高級タオルで拭くのを比べるくらい違いが感じられます。
2.放蓄熱性
エスタコウォールは真夏の暑い日でも壁が熱くなり過ぎず外壁が素手で触れますし、大気温度が低い冬には蓄熱して室内を暖かく保ってくれる効果があります。これはエスタコウォールの多孔質構造が 空気の層を作ることで 蓄熱するから。快適なだけでなく省エネ効果があり、オサイフにも環境にもやさしい壁と言えますね。
3.耐久性能・汚れにくさ・自浄作用
エスタコウォールは静電気を発生させないため、空気中の汚れやホコリが吸着しにくいのが特徴です。汚れても雨水などでの自己浄化作用ですぐキレイになりますし、年月を経ても劣化するどころか空気中の二酸化炭素と化学反応し徐々に硬化し耐久性が増していきます。
・いい家づくりに湿度対策が重要な理由
AJFが考えるいい家づくりを実現するために大切にしているのが、湿度対策。近年住宅の性能を考えるにあたっては断熱性能が重要視されています。当社は断熱のプロなのでもちろん断熱性能が高いのは大前提ですが、それだけではありません。
AJF が思ういい家とは、何十年たっても資産価値が下がらない家です。住宅が劣化する最大の原因は湿気なので、家の価値を保ち続けるには湿度対策をしっかり行うことが重要。それを行ってくれるのが、断熱材「アップルゲートセルロース」とスペイン漆喰「エスタコウォール」のコンビネーションだというわけです。
・セルロース断熱と相性が良い理由
せっかく壁の内側にセルロースを使っていても外側をビニールクロスで覆ってしまってはその性能を抑えることになりもったいないですが、壁の中にはセルロース、表面には漆喰を使うことでそれぞれの性能を最大限に発揮できます。ちなみにAJFのモデルハウスでは漆喰やセルロースを使った壁の実物を見ていただくこともできますので、ぜひお気軽にお声がけください。
・夏こそスペイン漆喰
調湿性能に優れたスペイン漆喰、その効果を特に実感できるのは夏場です。結露というと冬のイメージがありますが、「夏の逆転結露」という現象があるのを知っていますか?壁の中にたまった高温多湿な空気がエアコンで冷やされることで、壁の中に露点が発生し、住宅の要である柱を徐々に腐らせてしまうのです。湿度対策を考えずに気密性だけを向上させた家では、この現象が起こりやすいです。
そこで活躍するのが、壁の中に空気をためない=「呼吸する壁」である漆喰。住宅の約 70% を占める壁が呼吸する素材・構造であることが、劣化しない「ホントのいい家づくり」に重要なポイントとなります。
◆漆喰に関するギモンあれこれ
さて、ここからは漆喰に関するよくあるギモンについて解説していきます。
・漆喰壁は汚れやすい?
漆喰壁って真っ白だし汚れ易くないですか? と聞かれることがあります。漆喰と言えば
ヨーロッパにある白壁の街並みが頭に浮かびますが、あの美しさを保つために外壁の洗浄をしているわけではないのです。なぜ洗わなくてもキレイなのか……それは、漆喰の強アルカリと多孔質が持つ殺菌作用(強アルカリで汚れを分解・浮かす)、自浄作用(降雨時、多孔質の中を流れる水で自ら汚れを落とす)があるから。そしてその自浄作用を発揮するためには、一定以上の厚みを持たせる正しい施工を行うことも重要。本物の漆喰でしっかりした施工をすれば、塗り壁は汚れにくいのです。
・漆喰壁は割れやすい?
“ぜったいに”割れない漆喰壁はありませんが、割れにくい塗り壁材・割れにくい施工方法はあります。ちょっとマニアックな話になりますが、大切なのは下地の作り方。漆喰を塗る土台となるボードの貼り方、ボードを止めるビスのピッチ、継ぎ手や入角、コーナーの処理……もちろん表面からは見えませんし細かい部分ですが、こういう一つ一つが仕上がりと耐久性に大きく影響してくるのです。職人さんたちはとてもこだわって施工してくれています!
そして漆喰壁のもう一つの特徴が、補修のしやすさ。手アカで黒ずんだりしても大抵の汚れは消しゴムでゴシゴシすれば消えます。ひび割れやピンの穴ができても、少量の漆喰の粉と水を混ぜて(紙粘土を作るイメージ)ひびや穴に練り込むだけの簡単作業。乾燥すると全く分からなくなります。
劣化しにくく補修もしやすい、長年のお付き合いができる壁材、それが漆喰です。
・漆喰壁はインテリアが限られる?
漆喰は和風のイメージがあるという人も多いようですが、真っ白でやさしい味わいを持つ漆喰はどんなインテリアにも自然になじみます。例えばフレンチやノルディックなど西洋風、インダストリアルなど男前系、カントリーやカフェ風などカワイイ感じ、もちろんジャパニーズモダンにも。組み合わせる家具やカーテン、照明などによって好みのインテリアに仕上げることもできますし、世代を超えて受け継ぐ時もこれから住む人の好みに合わせて作り上げていくことができます。
漆喰壁にかこまれた家 いろいろな事例はこちらをチェック
性能の面でも見た目の面でも優れた壁材、漆喰。気になる方はぜひモデルハウスで、見て触って体感してくださいね。
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ではまた、次回の更新でお会いしましょう!